バーゴのアルコールストーブは、たくさんの便利な機能を搭載した人気のアルコールストーブ。
折り畳み式の6本のアームを備え、五徳が不要。脚は地面に挿すことで野外でも安定して設置することができます。
リバーシブル設計になっており、アルコール・固形燃料・燃料ジェルの3種類の燃料が使用可能です。
その他さまざまな魅力がありますが、燃焼までの時間が長い点や、タンク容量が少ない点など、いくつかのデメリットもあります。
メリットは多いけど、ややクセのある、使う人を選ぶアルストだよ
本記事ではバーゴのアルコールストーブの特徴を詳細にレビューするとともに、使い方や炊飯方法、他社製品との比較や口コミなども詳しく解説します。
ぜひバーゴのアルコールストーブの購入の参考にしていただければ幸いです。
【結論】バーゴのアルコールストーブは「クセ強」だが、個人的には大好き!
まずは結論から。
バーゴのアルコールストーブ「トライアドマルチフューエルストーブ T-305」は、一般的なキャンプの利用にはおすすめしません。
ただし、登山やトレッキング、またはキャンプにバイクや電車などを利用する際など、軽量さや荷物の少なさを極限まで追求するシーンには、とてもおすすめのアルコールストーブです。
どうして?
その理由をカンタンに説明するね
バーゴのアルコールストーブでもっとも特徴的なのは、その独特の形状。
本体の3か所に折り畳み式のアームがあり、上下3本ずつ、計6本の爪(つめ)があります。
これらを起こすことで、本体を支える脚となり、ケトルやクッカーを乗せる五徳(ごとく)にもなります。
別途五徳を用意する必要がないため、荷物が少なくて済むでしょう。
また、バーゴのアルコールストーブはチタン製でとても軽量(たった30g)。
他のアルストと比べてひとまわり小さく、コンパクトに収納することができます。
これらの特徴から、バーゴのアルコールストーブはとにかく荷物を少なく、1gでも軽くしたいシーンに向いています。
例えば登山やトレッキングのように、バックパックひとつに様々な荷物を詰め込まなくてはいけない場合などですね。
一般的なキャンプであっても、バイクや公共の交通機関(電車やバスなど)を使う場合は、軽量&コンパクトなバーゴのあるコースストーブは最適でしょう。
持ち運びやすさを重視する人にはおすすめなのね!
また、バーゴのアルコールストーブはリバーシブルになっており、表面ではアルコール燃料を、裏面では固形燃料・ジェル燃料の3種類の燃料を使い分けることが可能。
液体のアルコールを持ち運ぶのはけっこう面倒なのですが、固形燃料は軽くて持ち運びやすいですし、ジェル燃料もチューブ状の容器に入っているので携帯に便利です。
ただし、良いことばかりではありません。短所もいくつかあります。
まず、本燃焼までにめちゃくちゃ時間がかかる点。
アルコールストーブは通常、準備燃焼 → 本燃焼 という順に燃焼しますが、
バーゴのアルストはこの準備燃焼の時間が一般的なアルストに比べてとても長いのです。
燃料を30ml以上入れて中央になみなみ貯まるくらいにアルコールを入れるか、強制プレヒートをおこなわないと、いつまで経っても火力が強くならないんですよね。
少量のアルコールだと本燃焼にならない……
また、バーゴのアルコールストーブに入れられるアルコール燃料の量は、最大で44ml。
一般的なアルコールストーブは100ml前後なので、半分以下のタンク容量しかありません。
燃料量と燃焼時間は比例しますので、当然バーゴのアルストの燃焼時間は短いということになります(約20分)。
数あるアルストのなかでも燃焼効率は良いほうですが、それでもメスティン炊飯(1合)でお米が炊けるか炊けないかのギリギリのライン。
ソロキャンプでケトルのお湯を沸かしたり炊飯するだけなら何とか使えますが、それ以上の用途には向いていないでしょう。
「使う人を選ぶ」というのは、そういう意味だったのね
そんな感じでやや「クセの強い」アルコールストーブではあるものの、個人的にはそういうところも魅力的に感じます。
高級感のあるチタンのボディ。洗練されたスタイリッシュな造形と、ムダのない機能美。
コンパクトな設計のなかに練り込まれた、アイデアと便利機能の数々。
まるで「気まぐれでわがままな猫」のような、そんな不思議な愛おしさを感じるアルコールストーブなんですよね。
ちょっと何言ってるのか分からない
簡単にいうと「個性的で大好き」ってことだよ
以降の章では、もう少しくわしくバーゴのアルコールストーブの特徴(メリット・デメリット)について解説します。
バーゴのアルコールストーブの特長とメリット
バーゴのアルコールストーブの特長をくわしく紹介します。
バーゴのアルコールストーブ「トライアドマルチフューエルストーブ T-305」には、以下のようなメリット(長所)があります。
- 折り畳み式の爪で、五徳が不要
- 脚は地面に挿せるので安定する
- 3種類の燃料が使用可能
- アルストの中でもコンパクト
- 軽くて丈夫なチタン製
- 爪の部分を使ってアルコールを容器に戻せる
- 洗練された外観と、完成されたスタイル
- バーゴ(VARGO)とは?
折り畳み式の爪で、五徳が不要
バーゴのアルコールストーブ「トライアドマルチフューエルストーブ T-305」の最大の特徴は、折り畳み式の爪。
爪は6本あり、本体と一体型になっています。
使用しないときは内側に折り畳み、コンパクトに収納することができます。
このアイデアは素晴らしい!
一方の3本は脚として本体を支えるとともに、底面の高熱から接地面(地面やテーブルなど)を守る役割をもっています。
もう一方の3本は五徳(ごとく)として機能し、ケトル(やかん)やクッカーを乗せることが可能。
別途五徳を用意する必要がないため、荷物を最少限にすることができます。
五徳が必要ないのはめっちゃ便利ね!
脚は地面に挿せるので安定する
折り畳み式の脚は地面に挿すことができ、不安定な地面の上でも安定して作業ができます。
ケトルを使ってお湯を沸かす際や、クッカーを使って調理する際にも、滑落しにくく安心できます。
3種類の燃料が使用可能
バーゴのアルコールストーブ「トライアドマルチフューエルストーブ T-305」は、マルチフューエル(日本語で「複数の燃料」)の名の通り、3種類の燃料を使うことができます。
使える燃料は、アルコール・固形燃料・そしてジェル燃料の3種類。
燃料の種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
アルコール燃料 | 燃焼がクリーンで煤(すす)が少なく、後片づけも楽。燃料量の調整が容易。 | 燃焼温度が低く、風に弱い。本燃焼まで時間がかかる。引火しやすく危険。 |
固形燃料 | 固形のため、取り扱いが簡単。軽量で持ち運びに便利。風に強く、すぐに最大火力になる。 | その都度、燃料量の調整ができない。燃えカスが残り掃除がとても面倒。 |
ジェル燃料 | 半固形のためこぼれにくい。アルコールより安全性が高く、風に強い。量を調整できる。 | 燃料を小分けしにくく、持ち運びに難。燃料コストが他よりも高い。燃えカスが多少残る。 |
これらの燃料を、状況に応じて選ぶことが可能です。
バーゴのアルコールストーブはリバーシブルな設計になっており、アルコールを使用する場合は穴が開いている面を上にして設置、
裏にしてロゴが記載されている面を上にすれば固形燃料とジェル燃料を使用することができます。
これもナイスアイデア!
アルストの中でもコンパクト
バーゴのアルコールストーブは、他のアルコールストーブと比較しても非常にコンパクト。
具体的には、サイズは幅・奥行6.9×高さ3.1cmで、手のひらにすっぽり収まるサイズ感です。
他のアルストと比べると2/3くらいの大きさだね
ポケットに入れても邪魔にならないため、持ち運びにとても便利。
特に、荷物の量を最小限に抑えたい登山やトレッキングの際に重宝します。
コンパクトなためスタッキングもしやすく、例えばメスティンの中などに他のアイテムと一緒に収納することができます。
軽くて丈夫なチタン製
バーゴのアルコールストーブは、チタン(チタニウム)製であることも特長。
チタンは非常に軽量で、このアルストもたった30gという軽さを実現しています。
他のアルストは100g前後だから、約1/3の重さしかない
しかし、チタンはその軽さに反して高い強度を持ち、丈夫で耐食性にも優れています。
特にバーゴのチタン製品はとても薄く加工されており、優れた技術力に裏打ちされた精度の高さが魅力です。
爪の部分を使ってアルコールを容器に戻せる
バーゴのアルコールストーブは、爪の部分を使ってアルコール燃料をボトル(容器)に戻すことが可能。
残ったアルコール燃料を無駄にしないために役立ちます。
ただ、これがけっこう難しいんだよね……
しかし、うまく燃料を戻すのは結構難しく、こぼしてしまうことが多いでしょう。
基本的には燃料を使い切るのがおすすめです。
洗練された外観と、完成されたスタイル
バーゴのアルコールストーブは、その洗練された外観と完成されたスタイルで、アウトドア業界において高い評価を受けています。
バーゴ社が最初に開発したこのストーブは、2004年にリリースされて以降、バーゴの代名詞的なアイテムとなっています。
ムダな点が一切ない、まさに機能美
デザインはシンプルで機能性に富んでおり、とてもスタイリッシュ。
20年の歴史と、その品質と信頼性の高さにより、モンベルのような有名なアウトドア専門店でも取り扱われています。
バーゴ(VARGO)とは?
バーゴ(VARGO)は、アメリカに本拠を置くアウトドアブランドで、特にチタンを使用した製品で知られています。
チタンは非常に軽量かつ頑強な素材であり、バーゴはハイキングや登山向けの高品質なアウトドアギアを多数展開しています。
また、バーゴは世界初のチタン製クッカーを市場に投入したメーカーとしても有名であり、アウトドア愛好者からの高い信頼を得ています。
バーゴのアルコールストーブのデメリット
バーゴのアルコールストーブはメリットだけではなく、デメリットもあります。
バーゴのアルスト「トライアドマルチフューエルストーブ T-305」の短所(弱点)は以下のとおりです。
本燃焼までの時間が長すぎる
アルコールストーブは点火後、プレヒートと呼ばれる準備燃焼の後、本燃焼に移行します。
本燃焼の際には、外周にたくさんある燃焼孔から炎が出ることで火力が増し、湯沸かしや調理に活用できます。
バーゴのアルコールストーブは、この本燃焼までの時間がとても長いことが、もっとも大きなデメリットです。
数分待たないと本燃焼にならない……
アルコールをいっぱい入れるとけっこう早いんだけどね
入れるアルコール燃料が少ない場合、準備燃焼だけで4~5分かかることもあります。
特に初めて使う際は(芯にアルコールが浸透していない状態のため)かなり待たされるので、故障しているのかと心配になるほど。
ただし、アルコールを満タン(44ml)まで入れると2分くらいで本燃焼になります。
また「強制プレヒート」という方法を使えば、すぐに本燃焼までもっていくことも可能。
強制プレヒートはスプーンなどに少量乗せたアルコールに点火し、下からアルスト本体を温め、一瞬にして本燃焼に進ませるという方法です。
もしくはターボライターなどで側面を炙ってもOK。具体的な手順は後ほどくわしく解説します。
野外では風防が必要
バーゴに限らず、アルコールストーブは全般的に風に弱いという特性を持っています。
少しの風でも炎が消えてしまったり、燃焼が不安定になることがあります。
このため、野外でバーゴのアルコールストーブを使用する際には風防が必須。
例えば、このIMCOの風防はアルミの薄い板を組み合わせる方式で、軽量でコンパクトでりながら、アルストの炎を風から保護します。
また、風防は底面への熱を防ぐ機能を持つ脚と、クッカーを乗せる五徳も兼ねています。
ただ、風の強い環境ではもっとしっかりした風防が必要だよ
重いものを乗せると地面にめり込む
バーゴのアルコールストーブには、折り畳み式の脚が付いているので、収納や持ち運びには非常に便利。
脚を地面に突き刺し、本体を安定させることもできます。
ただし、脚は先が細いため、柔らかい土の上で使用したり、上に重いケトルやクッカーを乗せると、脚が地面にめり込んでしまうことがあります。
片方が地面にめり込み斜めになってしまうと、ケトルやクッカーが滑落してしまいます。
地面が柔らかい場合はあらかじめすべてめり込ませておくか、アルストの下に板などを敷くなどの対策を取りましょう。
傾くくらいなら、最初から全部めり込ませたほうがいいね
五徳に乗せられるものが限られる
折り畳み式のアーム(五徳)は細く小さく、接触面も狭く3点のみのため、乗せられる調理器具に制限があります。
底がフラットなケトルやクッカーなら大丈夫ですが、凹凸があるものや大きすぎるものは乗せにくいです。
また、シェラカップなどの小さいものも安定して乗せることが難しいです。
シェラカップが乗せられないのは不便……
通常のケトルやレギュラーサイズのメスティンなら大丈夫
アルコール燃料を注ぎにくい
バーゴのアルコールストーブは、本体もタンク穴も小さいため、燃料を注ぐ時にこぼしてしまうことが多いです。
一旦注ぎ口のあるカップなどに移してから、アルストに注いだほうが安全です。
こぼしたまま火をつけると大惨事!
タンク容量が少ない
バーゴのアルコールストーブはタンク容量が44mlしかありません。
たとえばトランギアのアルコールバーナーのタンク容量は100ml、その他一般的なアルコールストーブも100ml前後の容量ですが、バーゴのアルストは半分以下の容量しかありません。
お湯を沸かすくらいしか使えない?
用途は限られるね
この容量だと、水の量が多い場合、沸騰しないままアルコールがなくなる可能性が高くなります。
メスティン炊飯を行う際も、ギリギリ炊けるか炊けないかくらいの燃料量です。
この点を理解し、水の量や調理時間を工夫する必要があります。
火力と燃焼時間を調整できる自動炊飯シリンダーも入らないんだよね……
値段が高い
バーゴのアルコールストーブの定価は6,160円(税込)、Amazon実勢価格でも4,410円です(※2023年12月執筆時点)。
一般的なストーブは1,000円から2,000円程度で購入できることを考えると、バーゴのアルストはかなり高価な部類に入ります。
一般的なアルストの倍以上の値段だね
バーゴのストーブは唯一無二のデザインで機能性に優れており、とても軽量で堅牢なチタン製。
利用目的が合っている人にとっては素晴らしい製品ですが、メリット・デメリットをよく理解して購入することをおすすめします。
バーゴのアルコールストーブの使い方
バーゴのアルコールストーブの使い方や注意点について解説します。
アルコール燃料の場合の使い方
バーゴのアルコールストーブでアルコール燃料を使う場合、下記の手順で使用してください。
安定した場所に設置
まずはバーゴのアルコールストーブの爪をすべて起こし、穴が開いている面を上にし、ぐらつきのない平らな安定した場所に設置します。もしくは脚を地面に挿して安定させます。
点火後は熱くなるし、燃料がこぼれると危険なため、移動することはできません。五徳や風防を使う場合は、この時点でセットしておきます。
アルコール燃料を入れる
燃料となるアルコールを中央の穴に注入します。タンク容量は44mlまでです。穴が小さいので、アルコールをこばさないよう注意。
初めて使う際(または前回使用から時間が経っている場合)は、アルコールを入れてから5分ほど放置しましょう。
バーゴのアルコールストーブの内部には芯が入っているため、アルコールの浸透を待つのに5分くらいかかります。
アルコール燃料に着火
ライターなどでアルコールに着火します。通常のライターだと、手と火元の距離が近いためヤケドをする可能性があります。
チャッカマンなどの、着火口が長いライターを使いましょう(100均でも売っています)。
アルコールが燃焼
アルコールストーブは以下の流れで燃焼が進みます。
おおまかには「プレヒート」→「本燃焼」→「鎮火」の順です。
- アルコールが燃え始め、真ん中の穴から青い炎が上がる
- 燃焼の熱でストーブ本体の温度が上昇していく
- ストーブ外周部に入ったアルコールが気化して圧力が上昇
- ストーブ外周の小さい穴(燃焼孔)からガス化(気化)したアルコールから噴き出す(ここまでを「プレヒート」と呼ぶ)
- ガスに火が引火し、外周の燃焼孔から炎が上がる
- 火力が強くなり大きく炎が上がる。安定して燃焼する。(この状態を「本燃焼(二次燃焼)」と呼ぶ)
調理器具を乗せる
お湯を沸かしたり調理をする際には、五徳の上にケトルやメスティン、クッカーなどを乗せて調理します。
固形燃料の場合の使い方
バーゴのアルコールストーブを固形燃料で使用する際のステップは以下の通りです。
安定した場所に設置
バーゴのアルコールストーブの爪をすべて起こし、ロゴが書いてある面を上にし、ぐらつきのない平らな安定した場所に設置します。五徳や風防を使う場合は、この時点でセットしておきます。
固形燃料をセット
本体の中央部に固形燃料をセットします。包装されている固形燃料は、使用する際に包装を取り除いてください。
固形燃料に着火
ライターやマッチを使って固形燃料に直接火をつけます。固形燃料は比較的着火しやすいので、すぐに炎が立ち上がるはずです。チャッカマンなどの、着火口が長いライターを使いましょう。
固形燃料が燃焼
固形燃料にはプレヒートや本燃焼の過程はありません。ただし消火間際は火力が弱まるので、すぐにケトルやクッカーを乗せてください。
ジェル燃料の場合の使い方
バーゴのアルコールストーブをジェル燃料で使用する際の手順は以下の通りです。
安定した場所に設置
バーゴのアルコールストーブの爪をすべて起こし、ロゴが書いてある面を上にし、ぐらつきのない平らな安定した場所に設置します。五徳や風防を使う場合は、この時点でセットしておきます。
ジェル燃料をセット
ジェル燃料は通常、チューブ状の容器に入って販売されています。使用する量を決めて、適量を出して乗せます。乗せすぎに注意してください。
ジェル燃料に着火
ライターやマッチを使ってジェル燃料に直接火をつけます。ジェル燃料は比較的着火しやすいので、すぐに炎が立ち上がるはずです。チャッカマンなどの、着火口が長いライターを使いましょう。
ジェル燃料が燃焼
ジェル燃料にもプレヒートや本燃焼の過程はありません。ただし消火間際は火力が弱まるので、すぐにケトルやクッカーを乗せてください。
燃料量が多すぎると、燃料がこぼれて、こんなふうにアルスト全体が火だるまになることも!
火災にならないよう、まわりに燃えやすいものや燃料を置かないこと。また、下に耐火シートを敷いておくことをおすすめします。
バーゴのアルコールストーブの消し方
バーゴのアルコールストーブに消火機能はありません。
基本的に燃料が燃え尽きて、自然に火が消えるのを待つようにしましょう。
火が消えてもすぐには触らないでね
緊急の場合は、非燃焼性の物で炎を覆って消火することも可能です。
例えば、金属製の小さな鍋フタや、クッカー、濡らしたタオルなどを使って炎を覆い、酸素を遮断すれば消火できます。
ただしこれは非常手段であり、通常は非推奨です。
バーゴのアルコールストーブの炊飯方法
バーゴのアルコールストーブを使用してメスティンで炊飯を行う方法を以下に説明します。
1合のお米をバーゴのアルコールストーブで炊く場合、沸騰させるまでに8~10分、その後10~12分間炊飯することを考えると、合計約20分の加熱時間が必要です。
バーゴのアルコールストーブが44mlの燃料で約20分間燃焼することを考慮すると、1合の米を炊くためにはフルタンクの燃料を使うことになります。
ギリギリってことね……
使用する環境(気温が低いなど)によってはうまく炊けないこともあるから、その場合はごめんね
米を準備
メスティンに1合の米を入れ水で洗います。洗米後は水をよく切り、200mlの水を加えます。
炊飯の時間を短くするために、そのまましっかりと浸水させます(フタは閉める)。
浸水時間の目安は、夏場で30分~1時間、冬場は1時間~2時間です。
アルコールストーブを設置
バーゴのアルコールストーブを平らで安定した地面に設置し、アルコール燃料を44ml(満量)注ぎます。
着火
アルコールに火をつけ、本燃焼状態になるまで待ちます。
着火してすぐにメスティンを乗せてOKです(メスティンを乗せることでアルスト本体が早く温まり、本燃焼に移行しやすくなります)。
もしなかなか本燃焼にならない場合は、後ほど説明する「強制プレヒート」を利用するとよいでしょう。
炊飯
フタをしっかりと閉めた状態で炊飯します。
もし吹きこぼれた場合は、フタを少しだけズラして蒸気を逃がし、再度フタを閉めます。再度吹きこぼれるようなら、同じ処理をします。
本来は吹きこぼれたらトロ火にするのですが、バーゴのアルストは火力調整できないので、この処理が必要となります。
沸騰してからは、通常10〜12分ほどで米が炊き上がります。
メスティンから小さくチンチンと音がしたら火からおろします。
(音がしなくても焦げ臭いニオイがしたらすぐに火からおろしてください。)
蒸らし
メスティンのフタをしたまま、さらに10分程度蒸らします。これで米がふっくらと仕上がります。
蒸らし終わったら、メスティンのフタを開け、ごはんをざっくりほぐして完成。
バーゴのアルコールストーブの注意点
バーゴのアルコールストーブには、いくつか注意点があります。
ヤケドに注意し、耐熱手袋を着用
バーゴのアルコールストーブを使用する際、ヤケドには特に注意が必要です。
使用中はもちろん消火後もしばらく高温なため、万が一触れる際は耐熱手袋(焚火用グローブ)を着用しましょう。
例えグローブをしていても、アルコールが飛び散る恐れがあるから、基本は触らないでね
引火するため、途中で燃料を注ぎ足さない
バーゴのアルコールストーブが点火中の際は、アルコール燃料を途中で注ぎ足すことは絶対に避けてください。
点火中に燃料を追加すると、大きく燃え広がるリスクがある他、燃料ボトルに引火して爆発する可能性もあるため大変危険です。
燃料は使用前に必要な量をストーブに入れ、燃焼が完了するまで追加しないようにしましょう。
昼間は火が点いているかどうかが見えにくいので、特に注意してね
燃料が少ない状態では爆発することも
バーゴに限らずアルコールストーブは、アルコールの量が少なくなるとタンク内部に気化したアルコールと空気の混合ガスができ、これに炎が引火すると爆発することがあります。
爆発としてはとても小規模なものですが、アルコールが飛び散って引火すれば、火事になる危険もあるので注意が必要。
念のため、まわりに燃えやすいものや燃料などを置かないように!
途中で燃料を追加するのは厳禁!
毒性があるため、直火で食材を焼かない
アルコール燃料は有毒なため、食材を直接アルストの炎で調理することは避けてください。
燃焼時に発生する有毒なガスや煤が、食材に付着する恐れがあるからです。
瞬時に本燃焼にする裏技「強制プレヒート」の方法
バーゴのアルコールストーブの最大のデメリットは、プレヒート(準備燃焼)から本燃焼に至るまでの時間がとても長いこと。
5分待っても本燃焼にならないこともあるため、かなり不便です。
なかなか本燃焼にならないから、初めて使った時はビックリした
ただし、この問題を解決する「強制プレヒート」という方法があります。
スプーンに少量のアルコールを注ぐ
アルコールストーブに燃料を入れて着火したら、別途スプーンなどに少量のアルコールを注ぎます。
ほんのちょっとでOKです。
スプーンのアルコールに着火
スプーンのアルコールにライターで着火します。
絶対にこばさないように注意してください。
アルスト本体を炙る
アルコールストーブ本体の下から数秒間炙ると、あっという間に本燃焼に移行します。
簡単ね!
また、点火の直後にケトルやクッカーを置くことでも準備燃焼時間を短縮できます。
ケトルやクッカーの底面からの輻射熱(放射熱)がアルコールストーブを熱し、結果的に本燃焼のタイミングが早くなります。
この裏技を知っておくと、バーゴのアルストをより便利に使うことができます。
ちなみにスプーン以外にも下記のような方法があるよ
- ビール瓶の王冠(中央のくぼみにぴったり収納できる)
- アルミホイルで器を作ってアルコールを入れる
- ターボライターで側面を5~10秒ほど炙る
バーゴと他社のアルコールストーブを比較
本章ではバーゴのアルコールストーブを、他社の人気アルコールストーブと比較してみました。
人気の他社のアルコールストーブと比較
人気のアルコールストーブを筆者のおすすめ順にまとめた表です。
バーゴのアルコールストーブ「トライアドマルチフューエルストーブ T-305」は上から5番目(5位)にランキングしています。
他との違いを比較してみてね
ブランド /商品名 | 画像 | 税込 価格 | 材質 | 本体 サイズ | 本体 重量 | 燃料 容量 | 燃焼 時間 | 付属品 | 評価 | 評価数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
trangia(トランギア) アルコールバーナー TRB25 | ¥2,483 | 真鍮 | φ7.5× H4.5cm | 110g | – | 25分 | – | 4.5 | 2,490 | |
EVERNEW(エバニュー) チタンアルコールストーブ EBY254 | ¥3,236 | チタン | φ7.2× H4.2cm | 34g | 70ml | – | – | 4.6 | 2,440 | |
Esbit(エスビット) アルコールバーナー ESAB300BR0 | ¥2,000 | 真鍮 | φ7.4× H4.6cm | 92g | 70ml | 25分 | – | 4.3 | 1,764 | |
DaLaCa(ダラカ) アルコールストーブ | ¥1,620 | 銅 | φ7.4× H4.6cm | 110g | – | – | 五徳,収納袋 | 4.1 | 880 | |
VARGO(バーゴ) トライアドマルチフューエルストーブ T-305 | ¥4,530 | チタン | φ6.9× H3.1cm | 30g | 44ml | – | 五徳と脚が一体型 | 4.2 | 331 | |
IMCO(イムコ) アルコールストーブ(自動炊飯シリンダー付き) | ¥4,800 | チタン | φ7× H4.6cm | 67g | – | – | 自動炊飯シリンダー,収納袋,燃料ボトル | – | – | |
solostove(ソロストーブ) ソロアルコールバーナー | ¥2,860 | 真鍮 | φ7.4× H4.6cm | 99g | – | – | – | 4.3 | 1,009 | |
Gaobabu(ガオバブ) アルコールバーナー | ¥3,010 | 真鍮 | φ7.4× H4.6cm | 105g | – | – | 収納袋 | 4.4 | 129 | |
Gaobabu(ガオバブ) アルコールバーナーDEEPタイプ | ¥2,964 | 真鍮 | φ7.4× H5.6cm | 124g | – | – | 収納袋 | 4.3 | 105 | |
LIXADA(リクサーダ) アルコールストーブ チタン Titanium1 | ¥2,699 | チタン | φ6× H5cm | 50g | 100ml | – | – | 4.4 | 335 | |
Boundless Voyage(バンダレスボヤージュ)チタンアルコールストーブ一体型 | ¥2,800 | チタン | φ15.5× H17.5cm | 44g | – | – | 五徳と脚が一体型 | 4.2 | 199 | |
MiliCamp(ミリキャンプ) ポケットストーブにぴったり収まるアルコールストーブ | ¥1,680 | ステンレス | L8.4× W6.6× H1.4cm | 128g | 45ml | 30分 | – | 4.2 | 663 | |
ALOCS(アロコス) アルコールストーブ CS-B02 | ¥1,550 | 銅 | φ7.4× H4.7cm | 98g | – | 30分 | 五徳,収納袋 | 3.8 | 288 | |
Outfun(アウトファン) アルコールバーナー | ¥1,150 | – | – | – | – | – | 五徳,収納袋 | 4.0 | 544 | |
CARBABY(カーベイビー) アルコールストーブ | ¥1,599 | 銅 | φ7.4× H4.6cm | 106g | – | 40分 | 五徳,収納袋 | 4.1 | 788 | |
LOGOS(ロゴス) アルコールバーナー 83010021 | ¥1,800 | 真鍮 | φ7.5× H5cm | 110g | 110ml | 47分 | – | 4.2 | 43 | |
snow peak(スノーピーク) 火焔ストーブ コーエン | ¥9,218 | ステンレス | 13.4× 12.5× 9.5cm | 150g | – | – | ピンセット,ゴトク,収納袋 | 4.2 | 57 | |
Alioay(アリオーアイ) アルコール ストーブ | ¥1,299 | ステンレス | φ7.4× H4.6cm | 107g | – | – | 五徳,収納袋 | 4.0 | 106 | |
Naturehike(ネイチャーハイク) アルコールストーブバーナー | ¥1,800 | – | φ7.4× H4.6cm | 106g | – | – | 五徳,収納袋 | 4.2 | 10 | |
TIANDLIFE(ティアンドライフ) チタン アルコールストーブ | ¥2,999 | チタン | φ12.1× H7.6cm | 45g | – | – | – | 4.1 | 71 | |
DUCKNOT(ダックノット) アルコールストーブ 真鍮 | ¥2,750 | 真鍮 | φ7.2× H4.7cm | 107g | – | 25分 | – | 4.1 | 22 | |
HAWGON(ハグォン) アルコールストーブ | ¥1,999 | 銅 | φ5.8× H4.5cm | 110g | – | – | 五徳,収納袋 | 3.8 | 416 | |
VARGO(バーゴ) チタニウムデカゴンストーブ(T-302) | ¥3,530 | チタン | φ5.7× H3.1cm | 34g | – | 30分 | – | 3.9 | 151 | |
Boundless Voyage(バンダレスボヤージュ)五徳付きアルコールストーブ | ¥1,500 | ステンレス | φ15.4× H9.3cm | 240g | – | – | 五徳 | 3.8 | 260 | |
Yogogo(ヨゴゴ) アルコールストーブ 折り畳み式五徳付 | ¥1,790 | 真鍮 | φ15× H10cm | 160g | 100ml | 25分 | 折り畳み式五徳,収納袋 | 3.3 | 80 |
※商品名・画像をクリックすると、Amazon商品ページに移動します。
※税込価格は2023年12月時点のAmazon実勢価格です。
※ランキングの根拠:筆者が実際に利用した使用感や検証、Lancersによる独自のアンケート調査、Amazonのレビュー点数および評価などを元に、ランキングを作成しています。
バーゴのアルコールストーブ「トライアドマルチフューエルストーブ T-305」は、五徳と脚が一体型になっているのにも関わらず、他と比べても圧倒的に軽量&コンパクトな点が特徴なアルコールストーブです。
ただし、本燃焼までに時間がかかる、タンク容量が少ないなど、実用面で使い道が限定されてしまうデメリットが多い点がネックとなり、5位にランキングさせて頂きました。
また、他のアルストと比べて値段が高いのもネックですね。
メリットは多いんだけど、デメリットも多いんだよね
総じて、バーゴのアルコールストーブは下記のような人におすすめです。
- 極限まで軽量化したい、登山やトレッキングに使う人
- 荷物を減らしたい、車以外でキャンプに行く人
- コーヒーやカップラーメンなど、少量のお湯でいい人
そこまで軽量さやコンパクトさを追求しない人、メスティン炊飯や調理にガンガン使いたい人であれば、
1位にランキングしている「トランギアのアルコールバーナー」をおすすめします。
バーゴのアルコールストーブの種類
バーゴのアルコールストーブの中にもいくつか種類があります。
もっともメジャーでおすすめなのは「トライアドマルチフューエルストーブ T-305」ですが、他にも個性豊かなストーブが存在します。
ブランド /商品名 | 画像 | 税込 価格 | 材質 | サイズ | 本体 重量 | 燃料 容量 | 燃焼 時間 | 付属品 | 評価 | 評価数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
VARGO(バーゴ) トライアドマルチフューエルストーブ T-305 | ¥4,530 | チタン | φ6.9×H3.1cm | 30g | 44ml | – | 五徳と脚が一体型 | 4.2 | 331 | |
VARGO(バーゴ) チタニウムコンバーターストーブ t-307 | ¥4,450 | チタン | 本体φ6.1×H2.2cm スタンド D10.7×H6.1cm | 45g | 44ml | – | 五徳と脚が分離 | 4.1 | 164 | |
VARGO(バーゴ) チタニウムデカゴンストーブ(T-302) | ¥3,530 | チタン | φ5.7×H3.1cm | 34g | – | 30分 | – | 3.9 | 151 | |
VARGO(バーゴ) チタニウム ヘキサゴンウッドストーブ | ¥8,415 | チタン | φ12.7× H10.1cm | 116g | – | – | ※アルストではない | 4.6 | 1,176 |
※商品名・画像をクリックすると、Amazon商品ページに移動します。
※税込価格は2023年12月時点のAmazon実勢価格です。
※ランキングの根拠:筆者が実際に利用した使用感や検証、Lancersによる独自のアンケート調査、Amazonのレビュー点数および評価などを元に、ランキングを作成しています。
トライアドマルチフューエルストーブ T-305
「トライアドマルチフューエルストーブ T-305」は、軽量かつ耐久性に優れたチタン素材で作られたアルコールストーブ。
バーゴが最初に開発したアルコールストーブで、バーゴの代名詞とも言えるアイテムです。
重さはわずか30gと非常に軽く、タンク容量は44ml、サイズは直径6.9cm×高さ30mmととてもコンパクトです。
バーゴを代表するアルストだね!
最大の特徴は、折りたたみ可能な五徳と脚が一体型になっている点。
別途五徳を用意する必要がないため、便利かつ荷物が最小限で済むことがメリットです。
脚と五徳が本体一体型という、新的なデザインだよ
ただし、この五徳のアームは細いため、底がフラットでないクッカーや、底部に段差があるマグなどを使用する際には、アームの開き角度を調整してバランスを取る必要があります。
この機能的かつコンパクトな設計は、軽量化を追求するハイカーやキャンパーにおすすめです。
チタニウムコンバーターストーブ t-307
「バーゴ チタニウムコンバーターストーブ t-307」は、軽量かつ堅牢なチタン素材で製造された高性能なアルコールストーブ。
別売りのヘキサゴンウッドストーブと組み合わせることで、風防と五徳を備えたマルチストーブシステムになります。
もちろん単体でも使うことができ、その際は付属するスタンド(折り畳み式の五徳&脚)をセットし使用します。
前述のトライアドマルチフューエルストーブ T-305と同様にリバーシブル構造になっており、アルコール燃料・固形燃料・ジェル燃料の3つの燃料を使用することができます。
ヘキサゴンウッドストーブと組み合わせないなら、ぶっちゃけあまりメリットはないかな
デカゴンストーブ
「バーゴ デカゴンストーブ」は、シンプルかつ効率的なデザインが特徴のアルコールストーブ。
その名の通り、十角形(デカゴン)の形状をしており、バーゴのアルストの中でも特に強度と安定性に優れている製品です。
素材は耐久性が高く軽量なチタンが使用された堅固な構造。
折り畳みや組み立てなどがなく、可動パーツなどの複雑な部品がないため、故障も少なく長く使える点が大きな魅力です。
厳しいアウトドアの環境でガンガン使い倒すならば、このデカゴンストーブがおすすめです。
バーゴのアルストの中でも、最もタフガイ!
チタニウム ヘキサゴンウッドストーブ
「バーゴ チタニウム ヘキサゴンウッドストーブ」は、軽量で耐久性に優れたチタン製のポータブルウッドストーブ。
落ち葉や枝等を燃料として使用するためアルコールストーブではありませんが、アルコールストーブである「バーゴ チタニウムコンバーターストーブ t-307」と組み合わせて、五徳兼風防として使うことができます。
その名前が示す通り六角形(ヘキサゴン)のデザインが特徴。底面には通気性を考慮して多数の穴が作られているため、五徳としての安定性や効率的な空気の流れを実現しています。
また、折りたたみ可能で、携帯性にも優れている点がメリットです。
バーゴのアルコールストーブの口コミ・評判
バーゴのアルコールストーブについて、口コミ・評判をまとめました。
総合評価
まずはバーゴのアルコールストーブの総合評価から。
星4.3と高評価で、Amazonレビュー(星4.2)とほぼ同様の評価になっています。※2024年1月5日時点
こちらの口コミ・評判は、実際の購入者に対してクラウドソーシング「Lancers」にて独自のアンケート調査を行い収集しています。
アルコールに固形燃料が使えるうえ、残ったアルコールは五徳を使うことで再度アルコールをボトルに戻して回収できるのでとても便利で、炎の色もうまく酸素を取り入れているアルコール特有の青い炎で申し分ないです。火力については、湯沸かし器程度で燃焼時間もそれほど長くないのが難点です。ただ、軽量性のほか、素材がチタニウムであるため、さびないという点で優れていて耐久性については申し分ないです。
かなりコンパクトなアルストですが、アルコールだけでなく固形燃料やジェルも使えるため便利です。アルコールだと本燃焼まてまに少し時間は掛かるものの、それ以降は火力も安定しているので、コーヒーやカップラーメンを作るくらいなら十分。残ったアルコールをボトルに戻しやすいのもメリットだと思います。五徳付きというのもポイントが高く、アルコールやジェルだと問題なく使えます。ただ、固形燃料を使う場合は、五徳の高さより固形燃料のほうが高さがあり、実質的な選択肢としては難しい気がしました。
手の平サイズで可愛いので一目惚れして購入しました。小さくて軽いので荷物として嵩張らないのと、別途ゴトクが必要ないというのが良い所。少し残念に思った所は風に弱い所と、お湯等沸かす際に時間が結構かかる所、サイズが小さいので仕方ないですが安定性になります。乗せるクッカー等のサイズ感は選ばないと使い勝手としては良くないかもしれません。
使いやすさという部分が一番のメリットだと思います。使用法として私はキャンプや登山でよくコーヒーを作ることが多いです。アウトドアにおいては火力も十分だと思います。また軽くて丈夫でコンパクトで持ち運びしやすいこともメリットだと思います。ただし沸騰するまでに時間がかかることがやや課題かと思いますが、総合的にはおすすめです。
火をつけてから本燃焼に至るまでに時間が少しかかりますが、アルコールストーブらしくとても気に入っています。自分はアルコールストーブを使うのが初めてでしたが、初心者でもとても使いやすく、安定性が高くてありがたかったです。使い勝手がとても良いため、これからも愛用していきたいと思っています。
2021年、数十年ぶりのキャンプをしたのですがその時に購入しました。
その時はあれこれ商品を見ている中で、なんとなく雰囲気が良さそうだからという理由で購入。
実際使ってみますと、手軽さや見た目の良さそして使い勝手の良さに大変満足しております。
使い慣れてからは毎回アルコール燃料を持参している訳ではなく、固形燃料を置いてお湯を沸かしたりもしております。
キャンプはどうしても荷物が大きくなりがさばるので、コンパクトにしたいと考えていてECサイトで探してる時にこの商品に出会い、ちょうどいいなと思い購入しました。シンプルな作りで耐久性を最初心配していたのですが結構丈夫でそれなりに長く使えています。電気を使わないので電源の確保の必要がなく使いやすいです。これからも使い続けたいと思える商品です。
良い点としては、まずゴトクがいらないところとチタンの質感がとても良いです。燃焼時間や火力はほかのアルコールストーブと大きな差はありません。また、バーゴシリーズは比較的高価ですが、所持することに対しての所有感を満たしてくれる商品だと思います。課題点としては他社製品の中には火力調整が出来る中、こちらの商品は出来ないところです。
小型なのに十分な火力がありキャンプや万が一に被災になった場合の調理にも活躍してくれそうです。軽いし携帯性が抜群なので使いやすいですね。使用感は五徳となる脚が今ひとつ安定性に欠けるのがちょっと使いづらいところですが、燃焼の際の炎が綺麗で暗い場所で眺めていると心が休まりました。本当は湯沸かし目的で購入したのですが炎を眺めるのにもいいかもしれないと感じています。
見た目から想像する重さが実際にはびっくりするほど軽いです。五徳の3本の足は、折りたたみができるので小型で軽量なのが良いです。アルコールを入れて本燃焼まで時間がかかりますが想定内です。余ったアルコールは、3本の足を折りたたんで、戻すこともできます。固形燃料も使うことができますので、登山の時は固形燃料を持っていくことが多いです。
良い口コミ・評判
Amazonのレビューより、バーゴのアルコールストーブに関する良い口コミの代表的なものをピックアップしました。
- クセが強く面倒な点もあるがそこが良い
- 燃費性能が良い
- 他と違う個性を求める人にはおすすめ
- 小型なのに火力が強い
- デザインが良い、カッコイイ
- 軽くてソロツーリングに最適
- 山歩きに最適な優れた携帯性
- のんびりのテント泊にはぴったり
- 五徳が不要という点は大きなメリット
- 本燃焼の際の青い炎が非常に美しい
- インスタントコーヒーを一杯飲むのに丁度良い
- アルコールでも固形燃料でも使えるのがいい
概ね、本記事のメリットの章に書いたものと同じような口コミ・評判が大多数でした。
僕が気付かなかったものとしては「火がキレイな青色で美しい」という点。
確かに、ブルーの炎がとてもキレイ
青い炎は、燃焼効率の良さの証明でもあるんだよ
いろいろと不便な点もあり、値段も高価ですが、みなさん満足しているようですね。
まさに「クセはあるが、そこがまた良い!」ということだと思います。
悪い口コミ・評判
Amazonのレビューより、バーゴのアルコールストーブに関する悪い口コミをピックアップしました。
- 火力が弱い
- アイデアは良いが使い勝手は悪い
- 本燃焼までの時間が長く、クセがある
- 他のアルストと違っていろいろ面倒な点が多い
- 風に弱いのでウインドスクリーンは必須
- エバニューやトランギアのアルストよりちょっと沸騰が遅い
- アルコールを大量にいれないと本燃焼しない
- 燃料をそのまま持って帰れない、ボトルに戻しにくい
- 消火は自然鎮火を待つしかない
- 風防が無いと野外では使えない
- 五徳がちょっと安定しにくい
- 冬や高度の高い山では使えない
本燃焼までの時間が長い、プレヒートが面倒、消火できない、風にう弱いので風防が必須……など、こちらもほぼほぼデメリットの章で書いたことと同じですね。
「火力が弱い」という意見もありましたが、これは嘘だと思います。
僕はトランギア、エスビット、IMCOなど10個以上のアルストを持ってて実際に使ってきましたが、バーゴのアルストは火力は強いほうです。
高火力を誇るトランギアよりはやや劣るものの、平均以上の火力があります。
強制プレヒートの手間さえ我慢できれば、かなり良いアルストだと思うよ
バーゴのアルコールストーブに関するよくある質問
バーゴのアルコールストーブに関するよくある質問と回答をまとめました。
バーゴのアルコールストーブはなぜ爆発する?
バーゴのアルコールストーブに限らず、一般的なアルコールストーブは小規模な爆発を起こすことがあります。
バーゴはそんなに爆発しないほうだけどね
小さい爆発だけど、びっくりする
アルコールストーブの燃料が少なくなると、タンク内部に気化したアルコールと空気の混合ガスができます。
この混合ガスは非常に燃えやすく、タンク内部で炎が引火すると小規模の爆発を引き起こします。
爆発としてはとても小規模なものですが、アルコールが飛び散って引火すれば、火事になる危険もあるので注意が必要。
念のため、アルコールストーブのまわりには、燃えやすいものや燃料などを置かないように注意しましょう。
バーゴのアルコールストーブの燃焼時間は?
バーゴのアルコールストーブの燃焼時間については、以下のとおりです。
- アルコール燃料:満タンの44mlで燃焼時間は約20分
- 固形燃料:燃焼時間は約15分
- ジェル燃料:20gで燃焼時間は約4~5分
公式の情報ではアルコール満タンで20分と記載されていますが、僕が実際に検証した結果では平均23~24分の燃焼時間でした。
- テストA:24分06秒
- テストB:23分51秒
- テストC:23分21秒
※12月の東京、暖房の効いた室内にて検証
固形燃料やジェル燃料は、乗せる燃料の量やメーカー(成分など)によって燃焼時間が変わります。
上記はあくまで目安としてお考えください。
風の有無や気温など、外部環境によっても変わるよ
ちなみに、公式情報では、アルコール燃料を使った場合、500ccの水を約5~6分で沸騰させることができるとあります。
ただ僕が何回か検証した限りでは、夏場で7~8分、冬場で10~12分くらいかかります。
あくまで目安としてお考えください。
バーゴのアルコールストーブに五徳は必要?
バーゴのアルコールストーブ「トライアドマルチフューエルストーブ T-305」は、折り畳み式の五徳が本体と一体型になっているため、別途五徳を用意する必要はありません。
ただし、使用する調理器具の種類によっては、別途五徳が必要になることもあります。
本体付属の五徳は小さく細いため、大きな調理器具や底に凹凸のある調理器具を乗せる場合は、五徳兼風防などを使用したほうが良いでしょう。
バーゴのアルコールストーブ まとめ
本記事では、バーゴのアルコールストーブについて紹介しました。
バーゴのアルコールストーブの特徴(メリットとデメリット)は下記のとおりです。
バーゴのアルコールストーブは、折り畳み式の6本のアーム(五徳と脚)が本体と一体型になっているという大きな特徴があります。
また、アルコール燃料・固形燃料・ジェル燃料の3種類の燃料が使えるという点もメリット。
丈夫で軽量なチタン製で、他社のアルストと比較してもコンパクトなため、アウトドア愛好家の中でも評価の高いアイテムです。
ただし、チタン製のため値段が高価であったり、本燃焼まで時間がかかるなどのデメリットもあります。
バーゴのアルコールストーブの使い方については、下記を参考にしてください。
バーゴのアルコールストーブは特徴的な機能がたくさんある優れた製品ですが、同じくらいデメリットもある「クセの強い」アルコールストーブです。
利用目的や使う人を選ぶアルコールストーブですので、ぜひ自分の使い方に合っているのかを考え、じっくりと検討してから購入してくださいね。
- 極限まで軽量化したい、登山やトレッキングに使う人
- 荷物を減らしたい、車以外でキャンプに行く人
- コーヒーやカップラーメンなど、少量のお湯でいい人
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