「田舎に移住してのんびり人生を楽しみたい!」
「将来、田舎暮らしを検討している!」
最近はそんな素晴らしい夢をもっている方が増えてきましたね。
僕ベランダ飯は現在 東京に家を持ちながら、千葉県のいすみ市に土地を購入し
会社が休みの日だけ、田舎暮らしを堪能する生活を送っています。
過去にも埼玉県の田舎に移住して数年間過ごした経験もあります。
今回は筆者がいままで経験してきたことを基に、
「おすすめの移住方法」や「移住を失敗しないための注意点」をまとめてみました。
- 田舎に移住する際の注意点
- おすすめの移住方法「週末移住」「二段階移住」
- 田舎の人間関係の実情と注意点
- 田舎の仕事・収入についての提案
これらについてくわしく解説いたします!
田舎にいきなり移住しちゃダメ!
田舎への移住をする際にもっとも重要なポイントは、いきなり定住をしないことです。
その理由と、おすすめの移住の方法を説明しましょう。
いきなり定住するのはやめよう!
田舎暮らしに憧れや幻想をもつ人は多いですが、
当然ながら田舎にだってデメリットはたくさんあります。
たとえばで例をあげると…
田舎はつまらないです。圧倒的に娯楽がありません。
田舎は寂しいです。同年代の話し相手がいないことも多いです。
生活コストが安いと思いきや、意外なところでコストがかかることもあります。
予想の10倍くらい不便だったり、人間関係がうまくいなくて孤立することもあります。
田舎だからそのくらい当たり前と思うかもしれません。
でも、予測はしていても、実際にその場に身をおくと、耐えきれないことも出てくるでしょう。
実際に、田舎に移住したはいいものの、
こういうデメリットに耐え切れずに都会に出戻ってしまう方もいっぱいいるんですよね…。
そんな失敗をしないためにも、ぶっつけ本番で移住をしてしまう前に、
まずは「週末移住」か「二段階移住」をすることを強くおすすめします。
まずは「週末移住」「週末田舎暮らし」をしてみよう!
「週末移住」「週末田舎暮らし」とは、文字通り週末だけ田舎で生活することです。
別に土日に限定しているわけではなく、仕事が休みの日など好きな時だけでOK。
その場所があなたにとって住みやすい場所かどうかは、実際に住んでみないと分かりません。
これは田舎であろうが都市部であろうが同じですよね。当たりはずれはどこの土地にもあります。
だから、本格的な移住を決める前に週末だけお試しで体験してみようというのが「週末移住」「週末田舎暮らし」です。
実際にお試ししてみて、何も問題なく、その土地が気に入れば本格移住を決めればいいし、
もし「ここはダメだ…」となれば別の土地をまた探せばいいのです。
現在の住まいと田舎の住まいと二重に住居費がかかってしまう点がデメリットですが、
とりあえず賃貸で安いところを探せばいいので、それほど大きな負担にはならないはずです。
「二段階移住」もおすすめ!
「二段階移住」も週末移住と考え方は同じですが、
まずはその田舎の都市部に住んでみて、慣れてきたらもっともっと田舎に移り住むという移住方法です。
いきなり人里離れた山奥とかに住んでしまうと、
生活できないほど不便だったり、想像していた暮らしとまったく違っていたり、冬は豪雪でまったく外出できない…などの、
予想していなかったデメリットを回避することができません。
いったんその土地の都市部にお試しで生活しておけばなんとなく雰囲気がわかりますし、
都市部に住んでいるあいだにゆっくりと情報収集したり、良い土地や物件を探すこともできるので一石二鳥ですよね。
できれば1年、少なくとも半年は住んでみて、
もっと田舎に移住しても大丈夫かどうかを見極めましょう。
人間関係はかなり大切!
次に、田舎への移住の大切なポイントである「人間関係」についてです。
田舎って意外に人間関係に気を遣うんですよね…。
人間関係は都会よりも気を遣う場合も!
田舎暮らしや田舎への移住を考えている人の中には、
都会の人間関係が煩わしい人間関係に疲れたという方も多いと思います。
でも田舎には、都会とはまた違った人間関係の問題が存在するんですよね。
田舎はそもそも住民の数が極端に少なく、界隈の住民のほとんどが知り合いだったり親戚だったりします。
実際に僕が購入した土地のまわりも、ほとんどが同じ苗字で、
だいたいの住民が親戚関係であるという話も聞きました。
田舎の人間関係は、良い点を挙げればおおらかでのんびりした関係ですが、
悪い点を挙げれば閉鎖的で排他的な人間関係とも言えます。
都会から移住者がやって来るなんて大事件ですし、
みんな新しい住民を好奇の目で見ることでしょう。噂をするでしょう。
噂話に尾びれをついて、まったく予想だにしない話になっていることも決して珍しい話じゃありません。
また、閉鎖的であるために、
一度嫌われてしまうとなかなか平和に暮らしくていくことが難しいというデメリットもあります。
都会であればいっぱい人間がいるので基本的に他人に無関心ですし、
たとえ一部の人に嫌われようがあまり問題はないんですけどね。
いろんな人に話を聞いてみよう!
そんな事態を避けるためにも、週末移住や二段階移住をしているあいだに、
出会った人たちとできるだけコミュニケーションをとって、いろいろ質問してみることをおすすめします。
もちろん100%信じるのではなく、フラットな視点で捉えることが大切です。
人によって全然違うことを言う場合もありますからね。
思い切って頼ってみよう!甘えてみよう!
僕の経験上、田舎の人はシャイな方が多いです。
シャイであるがゆえに、一見気難しくて怖いと感じることもあります。
でもいったん打ち解けて仲良くなると、
みんなめちゃくちゃ親切で、男気があって、義理人情に厚い人が多いんですよね。
仲良くなるコツとしては、思い切って頼ってしまうこと。
頼りにされることを嫌がる人は少ないので、ほとんど方は優しく親切に面倒を見てくれるはずです。
もちろん無理に厚かましく振る舞う必要はないですが、
常識の範囲内でご厚意に甘えることも大切なコミュニケーションなんですよね。
絶対に田舎を見下しちゃダメ!
都会からの移住者に多いのが、
「田舎ってやっぱり○○○なんですね」「田舎は○○○でいいですよね」などと、
ちょっと上から目線で物を言う人。
これ、僕もたまに無意識でやっちゃうんですけど、本当に要注意です。
ずっと田舎で生活してきた人にとって、田舎こそが常識であり世界の中心です。
他の土地からやってきた人間にいろいろ評論されるなんて、気持ちがいいはずありません。
「田舎は~」「田舎だから~」と見下すなんてもっての他です。
田舎には田舎の文化・風習・ルールがあって、あなたはそれに従わなくてはなりません。
あなたはすでにその土地の住民であり、その地域について何も知らない新参者であるということを忘れてはいけませんよね。
あなたはエイリアンでありモンスターだ!
あなたは、住民から見たらエイリアンであり、モンスターなんです。
何者かわからない異世界からの来訪者。正体不明で、奇妙で、恐ろしい存在なのです。
それを自覚しつつ、自らコミュニティに飛び込んで、積極的に馴染んでいかなくてはなりません。
人間関係が嫌いで田舎暮らしを検討している人も多いかもしれませんが、
結局はどこに住んでも、人間関係をいっさい切り離すのは難しいんですよね。
(まわりに誰もいないような山奥で、仙人のように暮らすなら別ですが…)
観光地や別荘地がおすすめ!
もし、そんなややこしい人間関係を築くのがどうしても嫌なら…
田舎でも、観光地や別荘地の近くのエリアに移住することをおすすめします。
観光地や別荘地は、田舎のわりには住民の出入りが多く、新しい移住者にも慣れているからです。
都会ほどではありませんが、人間関係はドライなことが多いですね。
田舎で暮らしたい確固たる理由はあるか?
あなたが田舎に定住し続けたいのであれば、田舎で暮らしたい確固たる理由が必要になります。
そうでなければ早々にドロップアウトしてしまうでしょう。
田舎にも都市部にも一長一短がある!
繰り返しになりますが、田舎にも都会にもそれぞれ長所と短所があります。
実際に田舎に移住するとなれば、我慢しなくちゃいけない事もたくさん出てくると思います。
田舎に定住するのであれば、長所が短所を上回っていないと長く住むことはできません。
要するに、デメリットがあってもそこに住み続けるメリットがあるのか?ということです。
あなたが都会の便利さや楽しさや生活のしやすさを捨ててでも、
田舎に住みたい理由は何なのかを、明確にしておくことが大切なのですね。
田舎のメリットとデメリット
では、実際に田舎のメリットとデメリットにはそれぞれどういうものがあるのかを
簡単におさらいしておきましょう。
田舎のメリット
- 自然がいっぱい、自然と共に暮らせる
- 他人と距離をおいて暮らせる
- 生活コストが安い(ことが多い)
- のんびりしている、せかせかしていない
- 人情が厚い、みんな親切で優しい
田舎のデメリット
- 寒い、暑い、厳しい自然
- 娯楽が少ない、刺激がない、退屈
- お店が少ない、欲しいものが手に入らない
- お店や病院が遠い、交通の便が悪い
- 学校が遠い、仕事が少ない
- 人が少ない、話し相手がいない、寂しい
- クマ、イノシシ、シカ、タヌキ、カラス… 意外と動物が怖い
…いかがでしょうか?
田舎への移住はあなたにとって、デメリットを補って余りある魅力に溢れているでしょうか?
もしそうでなければ、いったん考え直してみるのも手ですよ。
田舎に移住したら仕事はどうする?
田舎暮らしでもっとも注意すべきなのが仕事です。
田舎は都会よりも生活コストが低いことが多いですが、当然ながら安定した収入は必要です。
方法としては3つの方向性があります。
移住先の田舎で仕事を見つける
移住先となる地域で仕事をするには、下記のようなものが考えられます。
- 地元の企業に就職
- 農業 / 漁業 / 林業 / 畜産業
- 半農半X / 兼業農家
- 地域おこし協力隊
- 事業継承
1つ1つ簡単に解説しましょう。
地元の企業に就職する
もっとも堅実で安定感のある方法がこれ。地元の企業に就職すること。
ただし、当然ながら田舎には都会ほどの企業数はありませんので、選択肢は多くはありません。
求人情報サイトやハローワークなどで探すのもいいですが、
地元の市役所や役場などに相談してみると、自治体ならではの求職方法を紹介してくれることもあります。
農業 / 漁業 / 林業 / 畜産業
農業、漁業、林業、畜産業などのいわゆる一次産業の仕事も田舎ならではの仕事です。
しかし、いきなりゼロからこれらの仕事で独立することは難しいので…
「全国新規就農センター」みたいなサービスを利用して、
まずは体験から始めたり、就職という形で働くのもおすすめです。
半農半X / 兼業農家
最近では「半農半X」「兼業農家」のように、
農業と別の仕事を組み合わせて収入を得る人も増えています。
たとえばブログやアフィリエイト、YouTube、ライターなどで収入を得ながら、
農業でも自給自足を目指すみたいなチャレンジも面白いですよね。
ちなみに僕が目指しているのは、まさにこの形で、
将来的には、冬は猟師、それ以外の季節はネットの仕事で暮らしたいな~と思っています。
地域おこし協力隊
地域おこし協力隊とは、総務省が旗をふって制度化された制度で、任期は3年間。
地方の仕事を手伝う(内容は自治体によってさまざま)という名目で、移住をすると国から給料が支給されます。
給料は16万円~20万円くらいがボリュームゾーンで、自治体によっては移住者を支援するしくみも付属します。
事業継承
最近は少子化による人口減少から、日本全国の地方は慢性的に後継者不足の問題を抱えています。
経営者の高齢化によって、誰かに事業を継承したいというオーナーも少なくないでしょう。
なかなか情報がオープンになっていないので情報収集は大変ですが、
地元住民とコミュニケーションを深めることで、事業継承のチャンスを得ることも可能です。
キャンプ場や宿泊業
僕自身もキャンプ場を開拓していますが、
近年のアウトドアブームで、キャンプ場の需要は(一時的かもですが)急増しています。
また、古民家を改修して宿泊施設やカフェにするのも良いと思います。
いずれも手間と時間のかかるビジネスではありますが、
週末田舎暮らしを楽しみながら、時間をかけてゆっくりと準備を進めるのも楽しいですよね。
リモートなど場所を選ばない仕事を見つける
最近はリモートワークのできる企業が増えてきましたよね。
特に昨今のステイホーム推奨の流れで、リモートワークへの理解と普及は急激に進みました。
べつに地元で仕事を見つけなくとも、リモートワークなら田舎で生活しながら都会の大企業で働くことだって可能です。
また、僕のようにネットビジネス(ブログやSNS、オンラインコンサルティングなど)である程度の収入を得られるのであれば、
それこそ場所を選ばすにいつでもどこでも仕事をすることが可能です。
同じように「クラウドワークス」や「ランサーズ」のようなクラウドソーシングで収入を得るという手もあります。
クラウドソーシングもインターネット上でさまざまな仕事を受けることができるので、時と場所を選ばず働くことができます。
充分な貯金・資産を蓄えてから移住する
もっとも理想的なのがこれ。
ある程度の貯金・資産を事前に蓄えることができれば、
会社を辞めて、生活コストの安い田舎でのんびり暮らすことも可能です。
そんなにお金を貯めるなんて無理だと思われるかもしれませんが、
移住前の数年をかけて副業で稼ぎ、それを資産運用で地道に増やしていくことができれば、
まったく働かなくてもいい… というのは無理だとしても
田舎に移住し半農半Xで生きていくことも、決して難しくはないと思いますよ。
田舎への移住の注意点 まとめ
田舎は長所(メリット)ばかりではありません。
退屈だし、不便だし、意外とコストもかかることもあります。
なんだかんだ言ってやっぱり寂しいし、人間関係にもけっこう気を使います。
田舎への移住を成功させるためには、
そういう短所(デメリット)に耐えられるかどうかがカギなんですよね。
なので、まずは本格的に移住するまえに週末移住や二段階移住でお試し期間を設けることが大切です。
また、短所(デメリット)をカバーして余りある長所(メリット)があるかどうかも大切です。
今回の内容を参考に、あなたの夢がより具体的になることを祈っています。
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