キャンプ場の開拓に必要な道具はとても多いです。
際限なく買ってしまうとかなりのお金を使うことになってしまいます。
でもお金はあまり使いたくないので、なるべく必要最低限のものだけに出費をおさえたいですよね。
今回は筆者ベランダ飯が実際に1年以上キャンプ場開拓を続けてみて
「最低限これはあった方がいい!」
「作業効率とコスパの両面を考えて、もっともコスパが良い!」
と考える道具・アイテムを紹介したいと思います。
結論から書いてしまうと、キャンプ場開拓に最低限あった方がいいのは下記の3つです!
- 草を刈るもの … 刈払機(草刈機)
- 木や枝を切るもの … チェーンソー
- 草や枝を燃やすもの … 焼却用ドラム缶
それぞれ、筆者が徹底的な比較検討のうえ、実際に購入したおすすめの商品も紹介しますので、
ぜひ参考にしていただければ幸いです!
キャンプ場開拓に必要な道具①「刈払機」
キャンプ場開拓に絶対に必要なものの1つ目、それは刈払機(かりはらいき)です!
刈払機(または草刈機)とは、生い茂った雑草や、茎の細い小さめの樹木を刈る機械です。
小型エンジンや電気モーターで円形の刃(ブレード)を回転させ、草木を刈りながら徒歩で進みます。
肩から機械をかけ、左右にスウィングしながら草を刈っている光景を、みなさんも一度は見たことがあるのではないでしょうか?
※ちなみに刈払機と草刈機の違いは、刈払機という場合は人間が手に持って操作する小型のものを指しますが、草刈機という場合は人が乗って運転しながら草刈りをするような大型のタイプも含みます。草刈機のほうがより広義ということです。豆知識でした。
刈払機が必要な理由とは?
キャンプ場の用地として山林などの土地を購入した場合、基本的には丁寧に手入れがされていることは稀。
だいたいは雑草や樹木が生い茂り、ジャングルのような状態になっているはずです。
僕が購入した土地はもともと住宅用地でしたが、10年くらい誰も住んでいなかったので、雑草が成長しすぎて荒れ放題の酷い状態でした。
そんな状況だと足を踏み入れることもできないので、まずはこの雑草を刈るところから始めなくてはいけません。
もちろん手持ち鎌(かま)でも物理的には可能なのですが、
自宅の庭ならまだしも、キャンプ場のような広い土地で鎌で雑草を刈りきるのは果てしない時間がかかります。
また、僕自身も雑草をなめていたのですが、野生の雑草(?)は想像の100倍くらい手強いです!
鎌で挑むのは無謀なので、大人しく刈払機を購入することをおすすめします。
おすすめの刈払機
刈払機を買うなら、圧倒的にマキタの刈払機をおすすめします!
マキタは高級品ではありますが、上記のMEM2600という刈払機は比較的リーズナブル。
高い性能とお手頃な価格のバランスがとれた、コストパフォーマンスに優れた一品です。
僕自身もこのマキタのMEM2600を使っています。
刈払機にはもっとリーズナブルな商品もありますが、
次に紹介するチェンソーなどとは違い、刈払機は毎年毎年何度も使うことになるので、
ケチケチせずになるべく良いものを買っておくことをおすすめします。
ちなみに刈払機にはエンジン式と電動式(充電式)のものがありますが、電動式はパワーが弱くあまりおすすめしません。
充電式のものはさらに稼働時間に制限がある(バッテリーが切れてしまう)ので、キャンプ場の開拓には向きません。
よっぽどのことがない限りは、エンジン式のチェーンソーを購入しましょう。
また、刈払機の刃は金属製のブレードがおすすめです。
樹脂製のワイヤー(ナイロンカッター)もありますが、柔らかい雑草はまだしも、茎の太い草木を刈ることは難しいです。
キャンプ場開拓に必要な道具②「小型チェーンソー」
映画「13日の金曜日」のジェイソンの愛用品としても有名な(?)チェーンソー(チェンソー)。
細かい刃がたくさんついたチェーンを、小型エンジンや電動で回転させることで木を切る機械です。
チェーンソーは手作業で木を切るノコギリと比べて、圧倒的に簡単かつ短時間で木を切ることができます!
チェーンソーが必要な理由
キャンプ場の開拓地は山林なので、ジャマな樹木や竹を切るための道具は絶対に必要です。
樹木がなかったとしても、刈払機ではなかなか切り進めないような固い茎をもった雑草や、大型の雑草を刈る際に役立ちます。
僕の経験上でも、樹木よりもむしろ頑固な雑草をやっつけるのに活躍してくれました。
おすすめのチェーンソー
もしあなたがお金持ちなら、チェーンソーもマキタをおすすめします。
そうでないなら、この髙儀のチェーンソー「EARTH MAN」がコスパが高くおすすめ!
価格はマキタの半額以下で買えてしまいますし、性能面でもまったく見劣りしません。
もちろん僕もキャンプ場開拓に使用している商品です。
大きな木を伐採する必要がなければ、ブレードの長い大型のチェーンソーを購入する必要はありません。
このEARTH MANくらいのやや小型のチェーンソーで十分です。
ちなみにチェーンソーにもエンジン式のものと充電式のものがありますが、
キャンプ場開拓では電気のない環境で長時間作業しなくてはいけないので、エンジン式のものを購入するべきだと思います。
キャンプ場開拓に必要な道具③「焼却用ドラム缶」
キャンプ場開拓で出る草木を燃やすのに便利なのが焼却用のドラム缶です。
初期の開拓段階で発生する雑草や小枝、ちょっとした材木の端材などはもちろん、毎年の草刈りや落ち葉の焼却処理などに使えます。
焼却用ドラム缶が必要な理由
ゴミを燃やす道具としては、専用に開発された焼却炉もありますが、容量が小さいわりにとても高価です。
安いものでも数万円、高いものでは10万円以上もしてしまいます。
ドラム缶で作った焼却炉であれば1.5万円前後で購入できるのでとてもお得です。
焼却炉を使わずに直接地面に置いて燃やしたり、地面に穴を掘って燃やす方法もありますが、
火力が弱く、さらに風で火の粉が飛び散る危険性が高いのでおすすめしません。
おすすめの焼却用ドラム缶
焼却用のドラム缶を買うなら、僕も使用しているこちらの商品をおすすめします。
僕もいろいろ調べましたが、容量と価格のバランスでもっともコスパが良いのがこの商品でした。
また、自分でドラム缶焼却炉を自作できないかどうかも模索しましたが、
材料や道具を揃える時点ですでに1.5万円を大きく超えてしまうことが分かったので、諦めて既製品を購入しました。
注意!ゴミ焼却は法律で禁止されている
ちなみに、ゴミを野外で焼却すること(野焼き)については「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」において基本的に禁止されています。
まずは前提として禁止されているのだという事実を覚えておきましょう。
(焼却禁止)
引用:廃棄物の処理及び清掃に関する法律 | e-Gov法令検索
第十六条の二 何人も、次に掲げる方法による場合を除き、廃棄物を焼却してはならない。
一 一般廃棄物処理基準、特別管理一般廃棄物処理基準、産業廃棄物処理基準又は特別管理産業廃棄物処理基準に従つて行う廃棄物の焼却
二 他の法令又はこれに基づく処分により行う廃棄物の焼却
三 公益上若しくは社会の慣習上やむを得ない廃棄物の焼却又は周辺地域の生活環境に与える影響が軽微である廃棄物の焼却として政令で定めるもの
「基本的に」と書いたのは、実は例外的に禁止されていないものがあるからです(上記の一、二、三)。
焚き火・その他日常生活の焼却であって軽微なものについては、実は法的に許されているのです。
なので、家庭で出る草刈りや樹木のゴミ、落ち葉焚き、キャンプの焚き火、キャンプファイヤーなどは大丈夫だということですね。
しかし、僕は法律家ではありませんので、これはあくまで個人的な推測にすぎません。
焼却処理をする際は、念のため事前に役所に相談するなどをしておくと安心ですね。
その他あると便利なもの
ここまでに紹介した3つの道具以外にも、キャンプ場開拓に必要な道具はあります。
いくつか紹介しましょう。
ノコギリ
チェーンソーがあれば木の伐採は十分はできますが、細かい作業のたびにいちいちチェーンソーを用意するのはとても面倒です。
折りたたみ式のノコギリをもっておくと、小さい木の枝や、木の根っこを切断する際にもとても便利です。
脚立
高い場所にある枝を切ったり、小屋などを立てる際などに、脚立が1つあると便利です。
森林香
森林に住む蚊をなめてはいけません。
気を緩めると一瞬で肌がぼっこぼこになるまで刺されてしまうこともあります。
そんな時におすすめしたいのが「森林香」。
プロも認める超強力虫除け線香で、蚊はもちろんブヨやアブなどもシャットダウンしてくれます。
ポイズンリムーバー
キャンプ場を開拓していてもっとも怖い存在の1つがスズメバチです。
幸いにも僕はまだ刺されたことはありませんが、斥候のスズメバチには幾度となく追いかけまわされました。
万が一のためにも、ポインズンリムーバーは必ずもっておきたいアイテムです。
タープ
急な雨や雪、または強い日差しを避ける一時的な避難場所として、タープを張っておくと安心です。
意外なほどに役にたってくれますよ。
バーナー / 着火剤
雑草や木の枝を燃やす際にあると便利なのがバーナーと着火剤です。
その場ですぐに火を起こすことができますからね。
ウォータータンク
焚き火やごみ焼却のために起こした火の消化に役立ちます。
火を完全に消すまではその場を離れられないので、ウォータータンクがあれば一瞬で火の始末ができます。
また、野外で長時間作業をしていると、水分が尽きてしまうこともよくあります。
とくに夏の暑い時期に水分が尽きてしまうと、命を失う危険もあります。
緊急の水分補給のために、ウォータータンクがあるととても安心ですね。
コンポスト装置
キャンプ場開発でもっともやっかいなのが、便の処理です。
まあキャンプ場を自力で開拓しようなんてたくましい人は、「そのへんでするから大丈夫!」って人も多いんじゃないかなと思いますが、
オシッコならまだしも、ウンコをそのへんでするのはちょっと…ですよね。
そんな時に一時的なトイレとして活躍するのが、家庭用の生ごみなどを分解処理するコンポスト装置。
これ、実はトイレの代用にもなるのです。災害時の仮設トイレとして利用されることもあります。
もちろん毎日ずっと使い続けることは無理ですが、たまに使うくらいなら十分にトイレの代用になりますよ。
長靴
僕も最初はKEENのスニーカーなどを履いて開拓していたんですが、
まあスニーカーはスニーカー。ぐちゃぐちゃドロドロな環境においては役に立ちません。
やっぱり野良仕事には長靴ですよね。
日除け帽
キャンプ場開拓のように長時間屋外で作業をすると、知らず知らずのうちに顔や首回りの日焼けがひどくなってしまう場合があります。
とくに僕は日焼けに弱く、すぐに真っ赤になってしまい、数日間痛みに苦しみます。
夏だけでなく春や秋でも日焼けへの対策は必要です。
つばの大きい帽子や、首回りをガードできる帽子を1つもっておくと便利ですね。
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