スノーピークのチタン製マグカップは、世界中のキャンパーや登山家に愛されている大人気のマグカップです。
チタン製マグカップは筆者(ベランダ飯)が一番最初に購入したスノーピーク製品でもあり、家でもアウトドアでもほぼ毎日のように使っています。
シンプルで無駄のないフォルムが世界中のキャンパーに愛され、スノーピークの代名詞ともいえるチタン製マグカップ。
今回は、スノーピークのマグカップを実際に2年以上使い続けた経験をもとに徹底レビュー。さまざまなメリット・デメリットとともに、口コミや評判を紹介します。
他社のマグカップとの比較もまとめていますので、購入の判断材料にしてみてください。
スノーピークのマグカップを実際に使った感想をレビュー

スノーピーク(SnowPeak)は、高品質なキャンプ用品で知られる革新的なアウトドア・ライフスタイル・ブランド。
そのクラフトマンシップあふれる製品には、国内はもちろん世界中に熱烈なファンを有しています。
今回紹介するチタン製マグカップは、そんなスノーピークと燕三条の金属加工職人がタッグを組んで開発したものであり、小さいながらもその技術と魂の集大成ともいえるアイテムです。

スノーピークのチタン製マグカップには、1枚の板から作られたシングルウォールと、間に空気層を挟んだ2重構造のダブルウォールの2種類があります。

シングルウォールタイプは軽量で丈夫なため、登山や徒歩でのキャンプなど、少しでも荷物を軽くしたいアウトドアシーンに最適です。

二重構造のダブルウォールタイプは保温性・保冷性に優れ、飲み物を長時間最適な温度に保ちます。

チタンは錆びることなく、なめらかな曲線とクラシックな外観で、見た目も素晴らしいのは言うまでもありません。

さらに人間工学に基づいて設計された、手にジャストフィットする、持ち運びに便利な折りたたみ式のハンドル付き。

もちろん見た目だけでなく、過酷な天候にも耐えられるタフな素材と設計で、細部にまでこだわって作られています。
飲み口もドリンクの熱さを直接感じないよう工夫がほどこされており、安物のステンレスマグにありがちな嫌な金属臭も一切感じません。

僕が初めて買ったスノーピーク製品がこのチタンマグカップなのですが、以来2年以上、アウトドアでも家でもほぼ毎日使い続けているほどお気に入りの一品になっています。

しんと澄み渡るような朝の森の空気と、静かに湯気をゆらすコーヒーの苦さ。
冷え切った身体に命を呼び戻す、ホットココアのあの感動的な甘さ。
焚火の前にただ一人、孤独を肴に流し込むウィスキー・オン・ザ・ロック。
スノーピークのチタンマグは、そんなかけがえのない一瞬を陰で支える唯一無二のマグカップなのです。

- 軽くて丈夫、高度なチタン加工による機能美
- 人間工学に基づいた握りやすく安定感に優れたグリップ
- 燕三条の職人とスノーピークの見事なコラボレーション
- マグカップにしてはややお高めの料金設定
▼ シングルウォール ▼
▼ ダブルウォール ▼
スノーピークのマグカップのメリット

スノーピークのチタンマグカップのメリットを、1つ1つくわしく紹介します。
高い耐久性

スノーピークのチタン製マグカップは、その高い耐久性で知られています。
強度と寿命を考慮し慎重に選ばれた堅牢な素材で作られており、落としても割れたり欠けたり曲がったりしません。
過酷な環境で長年使い続けても、マグは素晴らしいコンディションを保つよう設計されています。
キャンプや登山などハードな使用にも耐えうる、アウトドア愛好家のための理想的なマグカップです。
丈夫なのに軽量
スノーピークのチタン製マグカップは驚くほど軽量で、持ち運びや移動がとても楽。
タイプ | 製品 | 重量 |
---|---|---|
シングル | チタンシングルマグ 220 | 45g |
チタンシングルマグ 300 | 50g | |
チタンシングルマグ 450 | 70g | |
ダブル | チタンダブルマグ 220 | 75g |
チタンダブルマグ 300 | 92g | |
チタンダブルマグ 450 | 118g |
チタンは高い比強度(重量比強度)があり、鉄やアルミといった従来の素材に比べてとても丈夫で軽量な素材です。
荷物の重量を少しでも減らしたい、でも丈夫で壊れにくいマグカップが欲しい人には最適なアイテムでしょう。
保温・保冷効果(ダブルウォール)

スノーピークのマグカップ(ダブルウォール)は、飲み物を理想の温度に保つのにとても効果的。
二重壁構造により中に空気の層を挟みこむことで優れた断熱性を発揮し、寒い環境では保温性を、暑い環境では保冷性を発揮します。
つまり、温かい飲み物は温かく、冷たい飲み物は冷たく、長時間飲みごろの温度を保つことができるのですね。
また、シリコーンリッドと呼ばれる別売りの蓋(ふた)も販売されており、
蓋をすることでさらに保温性が向上するとともに、ほこりや灰、虫などの混入を防ぐことができます。
チタンは錆びない
チタンは錆びない素材なので、経年や長期間の使用による腐食の心配がありません。
風雨にさらされても、過酷な自然環境で何度使っても、スノーピークのマグカップは一生錆びることがないのです。
また、汚れにも比較的強いので、どんなに使ってもきれいな状態を保つことができます。
お手入れもしやすい

チタン製のマグカップは、従来のセラミック製マグカップなどよりも、お手入れが簡単。
滑らかで拭き取りやすい表面加工により、表面の汚れや変色、残留物を素早く簡単に除去することができます。
使いやすい持ち手
スノーピークのマグカップに採用されているハンドル(持ち手部分)も魅力の1つ。
折りたためる収納性はもちろんのこと、心地よい握り心地、キッチリとした安定感も兼ね備えています。


※画像引用:チタンマグシリーズ | スノーピーク品質が生み出されるまで | スノーピーク * Snow Peak
合計8箇所のアール(曲線)を作り、試行錯誤を重ねて複雑な三次元造形にすることで、この理想的なデザインを実現させています。
機能的なデザイン

スノーピークのマグカップは、機能性を重視してデザインされています。
軽量かつミニマムでありながら剛性・耐久性に優れ、上質な素材と最新の製造技術が融合し、スタイリッシュで人間工学に基づいた「機能美」が一番の魅力でしょう。
洗練されたモダンな外観は、マグカップに限らずスノーピーク製品全般に共通する魅力ですよね。
▼ シングルウォール ▼
▼ ダブルウォール ▼
スノーピークのマグカップのデメリット

あまり欠点の見つからないスノーピークのチタンマグカップですが、デメリットも紹介しておきましょう。
値段が高額?
スノーピークのチタン製マグカップは値段が高額だといわれています。
でも実際にはどうでしょう?
試しに、Amazonでシングルウォールのチタンマグカップを検索した結果が以下です。


どうでしょう? どのブランドも同じくらいの値段ですし、むしろスノーピークのほうが安いくらいです。
タイプ | 商品名 | 価格(税込) |
---|---|---|
シングル | チタンシングルマグ 220 | 2,475円 |
チタンシングルマグ 300 | 2,585円 | |
チタンシングルマグ 450 | 2,915円 | |
チタンシングルマグ 600(数量限定) | 3,850円 | |
ダブル | チタンダブルマグ 220 | 4,235円 |
チタンダブルマグ 300 | 4,565円 | |
チタンダブルマグ 450 | 5,115円 | |
チタンダブルマグ 600(数量限定) | 6,512円 |
とはいえ、決して安くはない値段であることには間違いありません。
価格は高いかもしれませんが、スノーピーク製品のハンドメイドのクラフトマンシップとスタイルをこの金額で手にすることができると考えれば、個人的には「安い」と感じますけどね。
お手入れが必要?
スノーピークのマグカップは、そもそも汚れが付きにくい処理がなされています。
しかしコーヒーや紅茶などの着色しやすい飲み物を飲んだり、繰り返し使用することによって、飲み口のまわりが黒っぽく変色することがあります。
結論からいうと、このような黒ずみには「激落ちくん」に代表されるメラニンスポンジがもっとも効果的です。

全体的な汚れをまんべんなく落とすには、重曹を加えた水を沸騰させて、マグカップを煮沸して洗浄するのがおすすめ。
ただし、この方法では先ほどの黒ずみは落ちませんので、しつこい汚れはメラニンスポンジでこすって落とすことが有効です。
注意点としては、メラニンスポンジは研磨して汚れを落としますので、こすりすぎると製品の表面まで削ってしまいます。
汚れの部分だけをピンポイントで優しくこするとともに、文字が印刷された部分などには使わないようにしましょう。
ダブルウォールは直火厳禁

スノーピークのマグカップのダブルウォールタイプは、焚火やバーナーなどの直火は絶対にNGです。
ダブルウォールは2重構造のあいだに空気の層があるため、直火にかけてしまうと中の空気が膨張し、破裂してしまう可能性があるからです。
公式サイトにも下記のように注意書きが記載されています。
※ダブルウォールは破裂の恐れがあるため直火にかけないでください。
引用:チタンマグシリーズ | スノーピーク品質が生み出されるまで | スノーピーク * Snow Peak
ちなみにシングルウォールタイプは直火にかけてもそのような危険はありません。
しかし長時間火にかけたり高温すぎたり、熱したあとに急激に冷やしたりすると、変形したり破損することがあるので、あくまで自己責任でお願いします。
スノーピークのマグカップの口コミ・評判

スノーピークのチタン製マグカップについて、SNS上の口コミ・評判を集めてみました。
当サイトでは独自にアンケートを実施しております。下記フォームより口コミを募集しておりますので、ぜひ製品の感想をご記入ください。
\平均評価/
\レビュー/
\絶賛募集中/
あなたの意見をお聞かせ下さい
良い口コミ・評判
まずは、良い(ポジティブな)口コミ・評判から紹介します。
予想どおり軽さや一生使える丈夫さ、保温性の高さなどの口コミが大多数を占めています。
意外に多かったのが、シングルマグに火入れした際のチタンブルーの美しさについてでした。
悪い口コミ・評判
次に、悪い(ネガティブな)口コミ・評判です。
ぶっちゃけいくら探しても「値段が高い」以外の不満は見つかりませんでした。
まあ高いんですが、シングルマグなら意外と他社のと変わらないんですけどね。
スノーピークのマグカップのラインナップ

スノーピークのチタン製マグカップは、大きさや容量の違いで全8種類のラインナップ(うち2種は数量限定発売)が展開されています。
大人はもちろん子供も使えますし、用途にあわせて使い分けることができます。
タイプ | 商品名 | 容量 | 品番 | サイズ | 重量 | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|---|
シングル | チタンシングルマグ 220 | 220ml | MG-141 | φ67.2×79mm | 45g | 2,475円 |
チタンシングルマグ 300 | 300ml | MG-142 | φ76.2×82mm | 50g | 2,585円 | |
チタンシングルマグ 450 | 450ml | MG-143 | φ86.2×91.5mm | 70g | 2,915円 | |
チタンシングルマグ 600(数量限定) | 600ml | MG-044R | φ96×103mm | 80g | 3,850円 | |
ダブル | チタンダブルマグ 220 | 220ml | MG-051FHR | φ70×80mm | 75g | 4,235円 |
チタンダブルマグ 300 | 300ml | MG-052FHR | φ76×86mm | 92g | 4,565円 | |
チタンダブルマグ 450 | 450ml | MG-053R | φ86×97mm | 118g | 5,115円 | |
チタンダブルマグ 600(数量限定) | 600ml | MG-054R | φ96×106mm | 145g | 6,512円 |
ここではシングルウォール(一枚板)とダブルウォール(二重構造)のそれぞれの特徴について、くわしく解説します。
シングルウォール(一枚板)

スノーピークのシングルウォールマグは、0.4mmの厚みの一枚板のチタンで作られたマグカップ。
ダブルウォールほどの保温性はありませんが、熱伝導率が高いため、温かい飲み物を入れた際には冷えた手指を温めてくれる効果があります。
とても軽量で、折りたたみ式のハンドルが付いているのでスマートかつコンパクト。
自宅でも、オフィスでも、キャンプでも、カフェでも、どこにでも簡単に持ち運ぶことができます。
また、口元はめくりかえるようにカールしており、口に触れたときにも熱くないように工夫されています。
ダブルウォール(二重構造)

スノーピークのダブルウォールマグは、その名のとおり2つのチタンの壁で空気をサンドイッチ状に挟みこんでいる二重構造になっています。
そのため、最適な温度を長時間キープすることができ、冷たい飲み物は冷たいまま、温かい飲み物は温かいまま楽しむことができます。


たとえば僕が実際におこなった検証では、氷が完全に冷えるまでに14時間30分もかかりました。(フタ無し、室内温15度の場合)
▼ シングルウォール ▼
▼ ダブルウォール ▼
他社マグカップとの比較

スノーピークのチタン製マグカップを、他社のチタン製マグカップと比較してみました。
メーカー | 容量 | サイズ | 重量 | 価格(税込) | 付属品など |
---|---|---|---|---|---|
SnowPeak | 450ml | φ86.2×91.5mm | 70g | 2,915円 | ー |
TITAN MANIA | 550ml | 約84×95mm | 100g | 2,880円 | サイズ展開が豊富。蓋付き |
VASTLAND | 450ml | 約85×90mm | 80g | 2,980円 | 蓋&メッシュ収納袋付き |
COOK’N’ESCAPE | 450ml | 約81.2×90mm | 82.8g | 3,090円 | 蓋&収納ケース付き |
WAQ | 450ml | 約85×90mm | 90g | 2,980円 | 分量目盛あり。蓋&メッシュ収納袋付き |
iBasingo | 450ml | 約80×93mm | 93g | 2,600円 | 蓋付き |
メーカー | 容量 | サイズ | 重量 | 価格(税込) | 付属品など |
---|---|---|---|---|---|
SnowPeak | 450ml | φ86×97mm | 118g | 5,115円 | ー |
VASTLAND | 450ml | 約90×95mm | 125g | 4,480円 | メッシュ収納袋付き |
FIELDOOR | 450ml | 約88×95㎜ | 147g | 4,400円 | 蓋&収納袋付き |
NORDISK | 450ml | 約85×105mm | 115g | 11,550円 | ー |
SnowPeak(ステンレス) | 450ml | φ87.6×96mm | 135g | 4,730円 | ステンレス真空マグ |
Belmont | 450ml | φ91×100 | 148g | 4,070円 | ー |
上記を見てもわかるとおり、正直スペックだけを見るとどれもそんなに差異はないんですよね。
ただし、実際に手に取って見ると、スノーピークのチタンマグは質感がまったく違うことがわかります。
特に、表面の絞りのきめ細やかさや美しさ、フォールディンググリップの握りやすさ(自然さと安定性)はスノーピークが段違いで良いです。

ちなみに、スノーピークのチタンは「トランティクシー」という美しさを重視した特別なチタンが使われているらしいですよ。
スノーピークのチタン製品は、TranTixxii™(トランティクシー)を使用しています。TranTixxii™とは、新日鉄住金およびパートナー会社の技術の融合によって生まれた、“優美性を発揮したチタン製品”および“優美性を発揮するために開発されたチタン素材”です。
引用:チタンマグシリーズ | スノーピーク品質が生み出されるまで | スノーピーク * Snow Peak
逆にいうと、そういう細かい部分が気にならない人であれば、他社の蓋&収納ケース付きのもののほうが、金額的には若干お得になるでしょう。
▼ シングルウォール ▼
▼ ダブルウォール ▼
スノーピークのマグカップまとめ

スノーピークのチタン製マグカップは、スノーピークの技術と物作りの魂が込められた、スノーピークの代名詞ともいえる製品。
錆びることなく、軽量で携帯性に優れ、過酷な天候やハードワークにも耐えられる丈夫さが特徴です。
燕三条の職人の技術による美しいチタン加工と、シンプルで無駄のないフォルムも魅力で、世界中のアウトドアファンに愛され続けれている不動の人気アイテムです。
スノーピークのチタン製マグカップには、1枚板のシングルウォールタイプと、2重構造のダブルウォールタイプの2種類があります。
ダブルウォールタイプはとくに保温・保冷に優れ、飲み物を最適な温度にキープしてくれます。
筆者(ベランダ飯)自身も、屋内・屋外を問わず365日フル活用しているお気に入りのアイテムの1つ。
ぜひ、あなたもこの機会にスノーピークのチタン製マグカップを検討してみてください!
▼ シングルウォール ▼
▼ ダブルウォール ▼
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